フォントが抱える背景を知らなかった話

初めは記事タイトルを「〜背景を知る」にして書き始めたものの、大量に様々な情報が溢れたウェブ上で筆者に教えられることは無く、むしろ知らなかったことを共有し、今後の自身のデザインにつなげていきたいという内容です。

私は和文はMorisawa Fontsでサブスクにし、欧文は従来型の買い切りで、キャリアの初期は「Linotype」を、近頃は同社を吸収したMonotypeのサービスの一つ、「MyFonts」を利用することが多いです。そのMyFontsから送られてくるプロモーションメールに「Gill Sans® Nova」のフォント概要とそのペアリング例を紹介するものがありました。なぜか「Gill Sans」ってあまり使うことが無く、マスターピースの一つだと認識していながら、あまり自分の中に選択肢として登場しないので、恥ずかしながら「ジル?ギル?読み方どっちだっけ?」と検索した際に以下の記事に出会いました。

書体の持つ“文脈”を自分自身の中できちんと定義していないものの、「書体がどこでどのような目的で作られたのか」というのがこれまでの認識の範囲だったと思います。その上でリンク記事の内容は、まだの範囲が狭かったと反省させられるようなショッキングなものでした。

この背景を知った以上、個人的にはGill Sansを使うときはこの“(拡張された)文脈”を意識せざるを得ないような条件に限られてしまうでしょう。結果的にこれは偶然知ったことによって「使えなくて困った」話ではなく、「知っておいてよかった」背景だと思います。

モリサワだけでも毎年たくさんのフォントがリリースされる現在、全ての書体に精通することは難しいですが、書体選びもデザインにおいて重要な要素なので、改めて背筋が伸びる思いのするトピックでした。ちなみに記事の後半には著者の大曲都市氏による代替フォントの紹介もあり、私も参考にしようと思います。